南紀白浜空港利活用による経済波及効果推計について
研究部長 澤ア 喜英
研究部長 大門 忠志
南紀白浜空港利活用による経済波及効果額を測定するためアンケート調査を実施し、下記のとおり経済波及効果を推計しました。
1 調査日等
調 査 日 | 平成22年8月8日(日)、11日(水)、18日(水)、21日(土) |
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調査場所 | 東京国際空港(羽田空港)及び南紀白浜空港 |
調 査 便 | 東京→白浜12便(全便) 白浜→東京12便(全便) 計24便 |
調査件数 | 搭乗者数1,597人 配布件数1,190件 回収件数1,022件(回収率85.9%) |
2 アンケート調査結果概要
- A表:アンケート回答による総予算額
- B表:搭乗客全員に係る総予算額推計
3 経済波及効果の推計
(1)アンケート調査結果による 経済波及効果推計 |
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(2)年間利用を前提とした 経済波及効果推計 |
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※年間利用: | 4日間のアンケート調査の搭乗者数を平成21年度までの3年間の搭乗者割合実績に基づき月間→年間搭乗者数に換算し、年間利用者数を112,621人と推計して算出。 | |
(3)2便増便・年間利用を前提とした 経済波及効果推計 |
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<※2便増便: | 平成22年4月以降、東京⇔白浜間毎日各3便運行しているが、各1便ずつ計2便増便し、かつ(2)の年間利用客をベースとした搭乗者数の増加を前提として経済波及効果額を推計。 |
4 アンケート調査結果に基づく今後の利活用について
- ・平均宿泊数は2.78泊であり、和歌山県観光統計調査結果(H21.3月)の2倍近い。
- ・「今回が初めての空港利用」との回答が49.2%と高く、より一層の空港PRが必要と思われる。
- ・運賃が高い旨の自由意見が22.8%と最も多く、特割3の適用期間拡大などが望まれる。
(2010.11)
(執筆者の所属、役職等は発表当時のものです)