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ホーム > 和歌山県内の動向 > 景気動向調査 > 景気動向調査 No.109

景気動向調査 No.109

はじめに

1.調査の目的

県内企業の実態と動向を把握し、現在の経済環境が和歌山県内の各企業にどのような影響を及ぼしているのか、さらに、今後この状況はどのようになると予想されるのかを調査し、調査結果を企業経営の参考資料としていただくことを目的とする。

2.前回調査(平成29年7〜9月期)における県内経済の状況
7〜9月期の県内景況BSIは2期連続で改善
建設業、製造業、サービス業で景況BSIが上昇

世界景気、国内景気が回復する中、県内景況BSIは2期連続で改善した。建設業、製造業の景況BSIがともにプラス水準まで上昇し、サービス業は消費増税(平成26年4月)以降の最高値を更新した。商業の景況BSIが低迷している点や、業績が改善している事業者が少ない点、一部の業種(建設業、飲食業、運輸業等)で人手不足感が強まっている点は要注意だが、県内景気は緩やかに持ち直している。

3.平成29年10〜12月期の国内外経済情勢
世界景気、国内景気の回復が継続
国内では消費者心理も改善しており、消費増税前の水準を回復

平成29年10〜12月期における国内外の経済情勢では、世界景気、国内景気の回復が続いている。経済協力開発機構(OECD)の予測では、平成29年における主要国のGDP成長率はそろってプラス成長となる見通しで、国際通貨基金(IMF)も今後の世界経済の成長率予想を上方修正した。日本国内においても、世界景気の回復や企業の業績改善を受けて、12月末の日経平均株価は22,765円まで上昇した(9月末に比べて11.8%の上昇)。企業活動では、人手不足感の強まりが懸念されるものの、堅調な外需を背景に輸出が伸び、自動車や機械などで国内生産が増加している。生産活動の持ち直しは、設備投資の伸びにもつながっている。さらに、消費者心理を示す「消費者態度指数」(内閣府調べ)も改善が続いており、企業・家計ともに持ち直しの動きが見られた。

4.今回の調査課題

以上のような国内経済情勢の中で実施した当調査では、「平成29年10〜12月期の県内事業者の景況感・業績」、「平成30年1〜3月期の県内事業者の景況感・業績(見通し)」に加えて、特集アンケート「人手の過不足感、従業員の募集・離職状況」について報告を行う。

■(特集アンケート)
「人手の過不足感、従業員の募集・離職状況」について
定年退職者の増加や国内景気の回復を背景に、企業の人手不足感が強まっている。そこで、今回の特集アンケートでは、県内事業者における人手不足感、事業への影響について質問を行った。研究所では、類似の調査を平成26年9月に実施しており、その時点からの状況の変化について報告を行う。また、人手不足を解消するための手段である従業員の募集についても質問しており、県内事業者がどのような人手不足対策を実施しているのかについて考察を行った。

I 自社の景況 −回答企業の経営者が自社の景況をどうみているかを集計−

「自社の景況」は、日本銀行が全国規模で行っている企業短期経済観測調査(短観)において企業の景況感を示す業況判断指数(DI)と同様の基準を用い、県内企業の自社景況BSI値を調査するものである。

県内の自社景況BSI

県内景況BSIは3期連続で上昇し、約4年ぶりのプラス水準
全ての産業で景況BSIが上昇し、うち3産業はプラス水準に
見通しでは2.7ポイント下降するも、県内景気は総じて持ち直している
○県内景況BSIは前回から5.9ポイント上昇。売上高・収益の各BSIも上昇

平成29年10〜12月期における県内景況BSIは前回から5.9ポイントの上昇となったお。全ての産業で景況BSIが上昇し、平成26年1〜3月期以来、約4年ぶりにプラス水準を回復した。また、売上高・収益に関するBSIについても上昇し、消費増税(平成26年4月)以降の最高値を更新した。依然として、約4割の事業者が売上高・収益が「減少」していると回答している点や、仕入価格の上昇懸念が強まっている点、人手不足感が強まっている点には注意が必要だが、県内景気は総じて持ち直している。

○平成30年1〜3月期(見通し)の県内景況BSIは2.7ポイント下降

1〜3月期(見通し)における県内景況BSIは2.7ポイントの下降となる模様。卸売業、サービス業における下降が響いた。ただし、いずれの産業についても景況BSIの水準は高く、建設業、製造業はプラス水準を維持している。さらに、売上高・収益に関するBSIについては上昇が続く見通しとなっている。
その他の点に関しては、仕入価格の上昇懸念はやや弱まる見通しとなった。ただし、飲食料品小売業、建築材料卸売業、食料品製造業、鉄鋼・金属製品製造業では5割前後の事業者が仕入価格は「上昇」すると回答している。

(参考) 家計の景況感と広義の建設業の景況感

家計の景況感

家計の景況感はほぼ横ばいで推移

家計の景況感

※「家計景況感」とは、和歌山県内家計消費の状況が経営に大きく影響する事業者の景況BSIのことで、該当事業者は小売業とサービス業の一部(教養・娯楽、生活関連サービス業)である。今回の該当事業者数は小売業79社、サービス業24社の計103社。

広義の建設業の景況感

「広義の建設業」の景況BSIは2期連続で上昇
「広義の建設業を除く全産業」は4.5ポイント上昇

広義の建設業の景況感

※「広義の建設業」とは、建設業ならびに建設業を主な得意先とする業種(窯業・土石品製造業、測量・設計業務等)のことで、「非建設業」とは、この広義の建設業以外を意味する。今回の該当事業者数は「広義の建設業」が156社、「広義の建設業を除く全産業」は585社の計741社
1.産業別(建設業、製造業、商業、サービス業)

ここでは、建設業、製造業、商業、サービス業の各産業別に景況を報告する。また、製造業、商業、サービス業に関しては、業種別にその景況を合わせて報告する。

自社の景気(産業別)

≪建設業≫

回答事業者数: 95社   景況BSIの推移【 前回 11.4 → 今回 12.2 → 見通し 12.2 】

景況BSIは0.8ポイント上昇
比較的高い水準を維持

県内建設業は、景況BSI(平成29年10〜12月期)が前回から0.8ポイント上昇し、比較的高い水準を維持している。建築工事業、その他の建設業(鉄骨工事業、屋根工事業、内装工事業等)で景況感を「良い」とする事業者が多く見られる。

これらの事業者は、売上高・収益についても「増加」とする回答が目立ち、業績も改善している。その一方で、県内公共工事額の減少もあり、土木工事業の景況BSIは比較的低い水準にある。売上高についても約4割の事業者が「減少」と回答している。

その他の点に関しては、仕入価格の上昇懸念が徐々に強まっている。燃料、鋼材、木材、セメント等の価格が上昇傾向にある。また、人手不足感については、4割強の事業者が「不足」と回答しており、土木工事業、電気工事業で不足感が特に強い。

平成30年1〜3月期(見通し)については、景況BSIは引き続き高い水準で推移する模様。ただし、県内の新設住宅着工戸数には減少傾向が見られており、建築工事業等への影響が懸念される。

≪製造業≫

回答事業者数: 177社  景況BSIの推移【 前回 3.9 → 今回 6.9 → 見通し 5.4 】

景況BSIは前回に続いて最高値を更新
幅広い業種で景況感を「良い」とする事業者が増えている

県内製造業は、景況BSI(平成29年10〜12月期)が3.0ポイント上昇。平成13年に現在と同形式での調査を開始して以降の最高値を再び更新した。梅加工品製造業、繊維製品製造業(特にニット生地製造業)で、景況感を「悪い」とする事業者が複数見られるが、鉄鋼・金属製品製造業、機械・機械部品製造業に加えて、木材・木工製品製造業などでは、景況感を「良い」とする事業者が増えている。

売上高BSI、収益BSIについても緩やかな改善基調を維持している。

このような状況の中で、人手不足感は強まっている。鉄鋼・金属製品、化学製品製造業では人手が「不足」しているとする回答が増加している。また、仕入価格の上昇懸念についても、一部の業種(木材・木工製品製造業、鉄鋼・金属製品製造業等)で強まっている。

平成30年1〜3月期(見通し)については、景況BSIは下降するが、5.4ポイントと高い水準を維持する模様。

以下では、製造業の各分野について報告を行う。

食料品 回答事業者数: 25社
景況BSIの推移【 前回 8.0 → 今回 ▲12.0 → 見通し ▲4.0 】
景況BSIは梅加工品製造業を中心に下降
仕入価格の上昇懸念が強まる


一部で景況感を「良い」とする事業者が見られるが、梅加工品製造業を中心に景況感を「悪い」とする回答があり、景況BSIは前回から下降した。業績についても、売上高・収益ともに約4割の事業者が「減少」と回答している。さらに、仕入価格の上昇傾向が強まっており、8割弱の事業者が「上昇」と回答した(梅加工品製造業で回答多い)。
繊維製品 回答事業者数: 27社
景況BSIの推移【 前回 ▲10.0 → 今回 ▲20.0 → 見通し ▲20.8 】
景況BSIは再び下降
半数の事業者が「売上不振」を経営上の問題点としている


前回、1年ぶりに景況BSIが上昇していたが、再び下降した。売上高・収益について、約半数の事業者が「減少」と回答しており、経営上の問題点として「売上不振」を挙げる事業者が半数を占めた。
木材・木工製品 回答事業者数: 21社
景況BSIの推移【 前回 ▲11.8 → 今回 4.8 → 見通し 10.0 】
景況BSIは上昇し、プラス水準に
平成24年以降の最高値を更新


景況BSIはプラス水準まで上昇し、平成24年以降の最高値を更新した。売上高、収益についても、「減少」とする回答が大きく減少した。平成30年1〜3月期(見通し)についても、景況BSIはプラス水準を維持する見通し。
化学製品 回答事業者数: 19社
景況BSIの推移【 前回 ▲7.1 → 今回 11.1 → 見通し ▲6.3 】
景況BSIは再び上昇し、プラス水準に
見通しでは下降する模様


景況BSIはプラス水準まで上昇した。売上高・収益に関するBSIも上昇。ただし、平成29年1〜3月期以降、景況BSIは上下動を繰り返しており、一進一退の状況にある。平成30年1〜3月期(見通し)については、景況BSIが再び下降する模様。
仕入価格について、4割弱の事業者が「上昇」していると回答しており、上昇懸念が徐々に強まっている。また、経営上の問題点として、約3割の事業者が「設備の老朽化」を挙げている。
鉄鋼・金属製品 回答事業者数: 20社
景況BSIの推移【 前回 20.8 → 今回 40.0 → 見通し 20.0 】
景況BSIは2期連続で上昇
平成24年以降の最高値を更新


景況感を「悪い」とする事業者が皆無となる一方で、「良い」とする事業者が4割を占めた。景況BSIは平成24年以降の最高値を更新した。平成28年4〜6月期に景況BSIは▲16.7まで落ち込んでいたが、それ以降は大きく持ち直している。
その他の点に関しては、仕入価格の上昇懸念が強く、約6割の事業者が仕入価格は「上昇」していると回答した。ただし、経営上の問題点として「原材料価格の高騰」を挙げる事業者は少なく、「人材不足」を問題点とする事業者の方が多い。業況が改善する中で、人手不足感は徐々に強まっている。
機械・機械部品 回答事業者数: 30社
景況BSIの推移【 前回 18.9 → 今回 23.3 → 見通し 30.0 】
景況BSIは2期連続で上昇し、平成24年以降の最高値を更新
見通しではさらに上昇する模様


景況BSIは前回から4.4ポイント上昇し、平成24年以降の最高値を更新した。景況感を「良い」とする事業者は3割強を占めた。売上高、収益についても「増加」とする回答が3割程度見られ、各BSIも改善傾向にある。産業機械向け部品、自動車向け部品を製造する事業者において、景況感を「良い」とする回答が目立った。
平成30年1〜3月期(見通し)についても、景況BSIはさらに上昇する模様。
その他の製造業 回答事業者数: 35社
(※印刷業、窯業・土石品製造業、プラスチック製品製造業等)
景況BSIの推移【 前回 ▲3.0 → 今回 5.7 → 見通し 3.0 】
景況BSIは上昇し、底堅く推移している

景況BSIは上昇し、7期ぶりにプラス水準となった。プラスチック製品製造業において、景況感を「良い」とする事業者が目立つ。ただし、売上高BSIが改善する一方で、仕入価格の上昇もあり、収益BSIは悪化した。また、窯業・土石品製造業では、景況感を「悪い」とする回答が目立った。
平成30年1〜3月期(見通し)に関しては、景況BSIはほぼ横ばいで推移する模様。業況は底堅い。

≪商業≫

回答事業者数: 194社   景況BSIの推移【 前回 ▲22.5 → 今回 ▲12.8 → 見通し ▲14.7 】

景況BSIは卸売業、小売業ともに上昇
特に小売業は見通しにおいても上昇する模様

県内商業の景況BSI(平成29年10〜12月期)は前回から9.7ポイント上昇。卸売業、小売業の景況BSIがともに上昇した。売上高、収益については、依然として多くの事業者が「減少」と回答しており、業績状況に厳しさは残る。ただし、平成30年1〜3月期(見通し)については、小売業でさらなる景況BSIの改善を見込むなど、業況には変化の兆しも見られる。

その他の点に関しては、仕入価格の上昇懸念が5期連続で強まっている。特に飲食料品小売業、燃料小売業で仕入価格が「上昇」しているとの回答が多い。また、人手不足感については、建築材料卸売業、自動車小売業、燃料小売業等で「不足」とする回答が増加している。

(※)県内の百貨店、スーパーの動向については、「4.国内の動きと県内の概況」を参照されたい。

以下では、卸売業ならびに小売業の景況について報告する。

卸売業 回答事業者数: 115社
景況BSI値の推移【 前回 ▲18.0 → 今回 ▲6.3 → 見通し ▲14.3 】
景況BSIは4期ぶりに上昇し、消費増税後の最高値を更新

下降が続いていた景況BSIが4期ぶりに上昇に転じた。機械器具卸売業、化学製品卸売業で景況感を「悪い」とする事業者が減少した。この結果、景況BSIは消費増税後の最高値を更新し、売上高BSI、収益BSIについても上昇した。ただし、平成30年1〜3月期(見通し)については、再び下降する模様で、先行きには注意を要する。
その他の点に関しては、仕入価格の上昇懸念が徐々に強まっている。業種別では、建築材料卸売業、飲食料品卸売業で懸念が強まっている。
小売業 回答事業者数: 79社
景況BSI値の推移【 前回 ▲29.3 → 今回 ▲22.1 → 見通し ▲15.3 】
景況BSIは7.2ポイント上昇。売上高、収益等の業績状況も改善

前回調査では下降していた小売業の景況BSIだが、機械器具小売業、飲食料品小売業等で景況感が「悪い」とする回答が大きく減少した結果、7.2ポイントの上昇となった。また、売上高、収益についても各BSIは10ポイント以上の上昇となり、業績状況にも改善の動きが見られた。
その他の点に関しては、仕入価格について、「上昇」とする回答が燃料小売業、衣料品小売業などで増加している一方で、飲食料品小売業では前回に比べて減少した。また、人手不足感については、業種によって差が見られ、自動車小売業、生活・文化用品小売業、衣料品小売業では人手不足感が強くなっている。
平成30年1〜3月期(見通し)については、景況BSIがさらに上昇する模様。年度末を迎え販売台数が増える自動車小売業を筆頭に、飲食料品小売業、衣料品小売業で景況BSIが上昇する。

≪サービス業≫

回答事業者数: 275社   景況BSIの推移【 前回 ▲0.7 → 今回 2.2 → 見通し ▲3.1 】

景況BSIは3期連続で上昇し、約4年ぶりのプラス水準に
見通しではやや下降する模様

教養・娯楽、生活関連サービス業で景況BSIは下降したが、不動産業、運輸業、旅館・ホテル業、飲食業など多くの業種では上昇となった。この結果、サービス業の景況BSIは3期連続で上昇し、約4年ぶりのプラス水準となった。

平成30年1〜3月期(見通し)については、今回調査で景況BSIが上昇した業種が下降に転じることから、全体でもやや下降する模様。

その他の点に関しては、人手不足感がさらに強まっている。特に、運輸業、旅館・ホテル業、医療・福祉、土木建築サービス業、飲食業で不足感が強い。

以下では、サービス業の各分野の景況について報告する。

不動産業 回答事業者数: 36社(※物品賃貸業含む)
景況BSI値の推移【 前回 ▲5.4 → 今回 8.3 → 見通し 0.0 】
景況BSIは上昇し、高い水準を維持

景況BSIは2期ぶりに上昇した。前年同期と比べてその水準は高く、売上高・収益の各BSIについても比較的高い水準で推移している。平成30年1〜3月期(見通し)については、景況BSIは下降するが、マイナス水準は回避できる模様。
人手不足感については、他業種に比べて、それほど強くない。
運輸業 回答事業者数: 48社(※旅客運輸業、倉庫業含む)
景況BSI値の推移【 前回 ▲4.1 → 今回 10.6 → 見通し 4.3 】
景況BSIは3期連続で上昇し、プラス水準となった
その中で、人手不足感が強まっている


景況BSIは3期連続で上昇し、平成26年以降の最高値を更新した。売上高が「増加」したとする回答が約3割を占めており、受注状況も改善している。ただし、燃料価格の上昇や人手不足を背景とした人件費の上昇などから、収益が「増加」している事業者は2割弱にとどまった。人手不足感はとても強く、半数以上の事業者が「不足」と回答している。
平成30年1〜3月期(見通し)については、旅客運輸業等で景況判断を引き下げる事業者が複数見られた結果、景況BSIは6.3ポイントの下降となったが、プラス水準は維持する模様。
旅館・ホテル業 回答事業者数: 25社
景況BSI値の推移【 前回 0.0 → 今回 8.0 → 見通し 4.2 】
景況BSIは3期連続で上昇し、5期ぶりのプラス水準

景況BSIは3期連続で上昇。景況BSIがプラス水準となるのは平成28年7〜9月期以来、5期ぶりで、景況感を「悪い」とする事業者が減少傾向にある。このような状況の中で、人手不足感は強く、4割弱の事業者が「不足」と回答した。また、経営上の問題点としては「設備の老朽化」を挙げる事業者が36.8%を占めている。
平成30年1〜3月期(見通し)については、景況BSIは3.8ポイントの下降となるが、プラス水準は維持する模様。
医療・福祉 回答事業者数: 46社
景況BSI値の推移【 前回 2.2 → 今回 0.0 → 見通し ▲2.3 】
景況BSIはやや下降
見通しでも下降となる模様


景況BSIは前回から2.2ポイント下降したが、その水準はマイナス水準までは下降せず、堅調な推移となっている。売上高、収益については、「減少」とする回答が減っている。平成30年1〜3月期(見通し)は、景況BSIがさらに下降する模様。
このような状況の中で、約4割の事業者が「人手不足」と回答している。
土木建築サービス業 回答事業者数: 20社(※設計・測量業等)
景況BSI値の推移【 前回 10.5 → 今回 21.1 → 見通し 16.7 】
景況BSIは上昇し、高い水準
見通しでは下降となるが、高水準は維持


景況感を「良い」とする事業者が増え、景況BSIは大きく上昇し、プラス水準を維持している。平成30年1〜3月期(見通し)の景況BSIは下降する模様だが、高い水準は維持する。売上高、収益についても、「減少」とする回答が大きく減った。これまで土木建築サービス業の景況BSIは一進一退の状況にあったが、持ち直しの兆しが見られるようになった。
教養・娯楽、生活関連サービス業 回答事業者数: 24社
(※葬祭業、クリーニング業、学習塾、パチンコ業、理美容業等)
景況BSI値の推移 【 前回 0.0 → 今回 ▲29.2 → 見通し ▲41.7 】
景況BSIは大きく下降
見通しではさらに下降し、厳しさが見られる


景況BSIは前回から30ポイント近い下降となった。売上高BSI、収益BSIはともに下降しており、業況に厳しさが見られる。平成30年1〜3月期(見通し)ではさらに下降する模様。資金繰りが「悪化」したとする事業者が約2割まで増加している点にも注意が必要。
対事業所サービス業 回答事業者数: 63社
(※金融業、建物サービス業、情報通信業、人材派遣業等)
景況BSI値の推移【 前回 5.6 → 今回 ▲3.3 → 見通し ▲3.3 】
景況BSIは下降 見通しは横ばい

景況感を「良い」とする事業者が減少したため、景況BSIは下降となった。ただし、景況感を「悪い」とする事業者は2割未満と多くなく、堅調な推移となっている。
平成30年1〜3月期(見通し)については、景況BSIは横ばいで推移する。売上高、収益の各BSIについてもほぼ横ばいで推移する模様で、業況は堅調。
その他の点に関しては、人手不足感が2期連続で緩和している。
飲食業 回答事業者数: 13社
景況BSI値の推移【 前回 ▲28.6 → 今回 8.3 → 見通し ▲8.3 】
景況BSIは大きく上昇するも
売上高、収益が「増加」している事業者は1割未満


景況BSIは大きく上昇し、消費増税(平成26年4月)以降の最高値を更新した。ただし、景況感を「悪い」とする事業者が減少したことが、景況BSI上昇の大きな要因である。売上高、収益が「増加」しているとの回答は1割未満と少なく、業況が大きく改善しているとは言えない。
このような状況の中で、人手不足感は強く、半数以上の事業者が「不足」と回答している。また、経営上の問題点として「原材料価格の高騰」を挙げる事業者が15.4%(前回7.7%)まで増加している。
平成30年1〜3月期(見通し)については、景況BSIは下降する見通し。

2.地域別(和歌山市、紀北地域、紀中地域、紀南地域)

→地域区分については、こちら

県内自社景気の地域別比較(全産業)

地域別回収状況

発送先数 回答社数 回答率 回答社数(地域別)
和歌山市 紀北地域 紀中地域 紀南地域
建 設 業 200社 95社 47.5% 38社 16社 13社 28社
製 造 業 400社 177社 44.3% 73社 57社 28社 19社
商   業 600社 194社 32.3% 88社 30社 35社 41社
サービス業 800社 275社 34.4% 131社 51社 26社 67社
全 産 業 2000社 741社 37.1% 330社 154社 102社 155社

全ての地域で景況BSIが上昇
特に紀北地域、紀中地域は10ポイントを超える上昇となった
和歌山市 景況BSIは2期連続で上昇し、プラス水準を維持
平成29年10〜12月期の景況BSIは2期連続で上昇し、プラス水準を維持した。建設業、製造業、小売業で景況BSIが上昇する一方で、卸売業、サービス業では下降となった。
平成30年1〜3月期(見通し)については、景況BSIはほぼ横ばいで推移する模様。
紀北地域 景況BSIは10.7ポイントの大幅上昇となり、県内1位の高水準
平成29年10〜12月期の景況BSIは10.7ポイントの大幅上昇となり、和歌山市を抜いて県内で最も高い水準となった。卸売業、小売業で景況BSIが大きく上昇した。平成30年1〜3月期(見通し)については、景況BSIは2.6ポイントの下降となる模様。
紀中地域 景況BSIは11.1ポイントの大幅上昇。ただし、見通しは大幅下降
平成29年10〜12月期の景況BSIは11.1ポイントの大幅上昇となった。小売業で景況BSIが下降する一方で、建設業、製造業、卸売業、サービス業では上昇した。平成30年1〜3月期(見通し)については、景況BSIは大きく下降する模様。
紀南地域 景況BSIは8.8ポイント上昇。ただし、見通しは3.2ポイントの下降
平成29年10〜12月期の景況BSIは8.8ポイント上昇。建設業、小売業で景況BSIが下降する中、卸売業、サービス業は上昇した。平成30年1〜3月期(見通し)については、景況BSIは3.2ポイントの下降となる。
3.全国との比較

−日銀短観DIと比較した県内自社景況BSI−

6期連続上昇の短観DIに対して、県内景況BSIも上昇傾向続く
両者の差は15ポイントに縮小
●全産業 〜県内景況BSIは6ポイント上昇。短観DIとの差は15ポイントに縮小〜

平成29年10〜12月期において、日銀短観DI(以下、短観DI)は1ポイント上昇。上昇は6期連続。非製造業は横ばいだったが、製造業が4ポイント上昇した。製造業については、大企業、中堅企業だけでなく、中小企業についても、短観DIが上昇した。一方、県内景況BSIは、短観DIを上回る6ポイントの上昇となった。建設業、製造業、商業、サービス業の全ての産業で景況BSIが上昇した。

平成30年1〜3 月期(見通し)については、短観DIが5ポイント、県内景況BSIは3ポイントの下降となる模様。

日銀短観と県内自社景気の比較(全産業)

●製造業 〜短観DI、県内景況BSIともに改善の動きが続く(両者の差は1ポイント拡大)〜

平成29年10〜12月期の短観DIは4ポイント上昇。上昇は7期連続。県内景況BSIは3期連続で上昇したが、上昇幅は3ポイントで、短観DIとの差は12ポイントに拡大した。

平成30年1〜3月期(見通し)については、短観DIが5ポイント、県内景況BSIは2ポイントの下降となる模様。

日銀短観と県内自社景気の比較(製造業)

●非製造業 〜短観DI は横ばいで推移。県内景況BSIは上昇(両者の差は7ポイント縮小)〜

平成29年10〜12月期の短観DIは横ばいで推移した。その一方で、県内景況BSIは7ポイントの上昇となった。両者の差は7ポイント縮小し、15ポイントとなった。

平成30年1〜3月期(見通し)については、短観DIが5ポイント、県内景況BSIが3ポイントの下降となる模様。

日銀短観と県内自社景気の比較(非製造業)

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