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景気動向調査 No.116

はじめに

1.調査の目的

県内企業の実態と動向を把握し、現在の経済環境が和歌山県内の各企業にどのような影響を及ぼしているのか、さらに、今後この状況はどのようになると予想されるのかを調査し、調査結果を企業経営の参考資料としていただくことを目的とする。

2.前回調査(2019年4〜6月期)における県内経済の状況
県内景況BSIは、2期連続で下降し、3期ぶりのマイナス水準
見通しはほぼ横ばいでの推移となる模様

前回調査(4〜6月期)の県内景況BSIは、サービス業を除く全ての産業で下降となり、全体では3期ぶりのマイナス水準となった。1〜3月期に過去最高値を更新した建設業で景況BSIが13.4ポイント下降したことに加えて、製造業、小売業の景況BSIが2期連続での下降となった。

サービス業については、大型連休を受けて、飲食業や旅館・ホテル業の景況BSIが上昇したこともあり、1.6ポイント上昇した。

3.2019年7〜9月期の国内外経済情勢
世界経済の成長減速に加えて、国内では自然災害が多数発生する中
国内景気は製造業に弱さが見られるも、全体としては底堅さを維持

世界経済の成長減速がさらに強まっている。7〜9月期の中国の実質GDP成長率(前年比)は、過去最低の6.0%となった。米中貿易協議が部分合意に達し、世界的な貿易摩擦の激化に対する懸念は幾分緩和されているものの、米EU間の貿易摩擦が強まっており、先行き不透明感は依然として強い。米国の製造業景況感指数は10年ぶりの低水準にまで悪化し、内閣府は米国景気の基調判断を3年半ぶりに下方修正した。輸出・生産活動が弱含むドイツを中心に、ユーロ圏の景気も低迷している。ブラジル、インドなどの新興国の成長率も減速しており、内閣府は世界景気の基調判断を1月以降、3度にわたって下方修正している。このような情勢の中で、米・EUは、金融緩和政策に回帰しており、米国は7月に10年半ぶりの政策金利引き下げを行った。

同時期の日本国内では、多数の自然災害が発生した。台風15号(9月)では千葉県を中心に大規模停電が発生し、台風19号(10月)では、東北・関東で多くの河川が決壊し、多数の住宅が浸水被害を受けた。8月のお盆シーズンには台風10号が列島に上陸し、交通網に混乱が見られた。以上の災害に加えて、7月の長梅雨(低温・多雨)では、衣料品・飲食品等の夏物商材の販売が低迷するなど、個人消費にとっては悪条件が重なった。ただし、ラグビーW杯日本大会が9月に開幕し、欧米諸国から多くの外国人観光客が日本を訪れ、旅館・ホテル業、飲食業などに経済効果をもたらした。加えて、10月の消費増税を前に、家電、衣料品、ブランド品、時計・宝飾品等の高額品において、駆け込み需要も見られたため、内閣府は個人消費の基調判断を「持ち直しの動きが見られる」として据え置いた。世界経済と同様に、輸出や生産活動には弱さが見られるものの、個人消費や公共投資、民間の設備投資が国内景気を下支えしており、民間エコノミストによる「ESPフォーキャスト調査」(日本経済研究センター、10月調査)では、2019年度の実質GDP成長率が0.68%(7月調査では0.53%)に上方修正された。

4.今回の調査課題

以上のような国内経済情勢の中で実施した当調査では、「2019年7〜9月期の県内事業者の景況感・業績」、「2019年10〜12月期の県内事業者の景況感・業績(見通し)」に加えて、特集アンケート「賃上げ・設備投資」、「日韓関係悪化の影響」について報告を行う。

I 自社の景況 −回答企業の経営者が自社の景況をどうみているかを集計−

「自社の景況」は、日本銀行が全国規模で行っている企業短期経済観測調査(短観)において企業の景況感を示す業況判断指数(DI)と同様の基準で、県内企業の景況BSIを調査したもの。

県内の自社景況BSI

県内景況BSIは3期連続で下降
見通しにおいても下降する模様
○県内景況BSIは3期連続で下降(全ての産業で景況BSIが下降)

7〜9月期の県内景況BSIは、3期連続での下降となった。3期連続での下降は、2008年の世界金融危機以降では初めてで、全ての産業で景況BSIが下降した。中でも、製造業は4年半ぶりに景況BSIが3期連続で下降し、売上高BSIも約6年ぶりの低水準にまで下降している。経営上の問題点として「売上不振」を挙げる事業者も増えており、業況は悪化している。

○10〜12月期(見通し)の景況BSIはサービス業を除く全ての産業で下降

消費税率引き上げ後の10〜12月期(見通し)については、サービス業において、対事業所サービス業を中心に、業況に底堅さが見られる一方で、建設業、製造業、商業では景況感を「悪い」とする事業者が増加する模様。売上高・収益など業績に関するBSIも下降する見通しとなっており、県内事業者の先行き懸念は強い。このような状況の中で、人手不足感はいずれの産業においても強くなっており、引き続き大きな経営上の問題点となっている。

(参考) 家計の景況感と広義の建設業の景況感

家計の景況感

家計の景況感は3期ぶりの上昇となるも、見通しでは再び下降する

家計の景況感

※「家計景況感」とは、和歌山県内家計消費の状況が経営に大きく影響する事業者の景況BSIのことで、該当事業者は小売業とサービス業の一部(教養・娯楽、生活関連サービス業)である。今回の該当事業者数は小売業65社、サービス業31社の計96社。

広義の建設業の景況感

「広義の建設業」の景況BSIは2期連続で下降
ただし、その他の産業に比べて、その水準は依然として高い

広義の建設業の景況感

※「広義の建設業」とは、建設業ならびに建設業を主な得意先とする業種(窯業・土石品製造業、測量・設計業務等)のこと。今回の該当事業者数は「広義の建設業」が125社、「広義の建設業を除く全産業」は453社の計578社。
1.産業別(建設業、製造業、商業、サービス業)

ここでは、建設業、製造業、商業、サービス業の各産業別に景況を報告する。また、製造業、商業、サービス業に関しては、業種別にその景況を合わせて報告する。

自社の景気(産業別)

≪建設業≫

回答事業者数: 82社   景況BSIの推移【 前回 25.7 → 今回 20.0 → 見通し 8.0 】

景況BSIは見通しを含めて下降基調にあるものの
景況BSIは二けたのプラス水準を維持

7〜9月期における県内建設業について、消費税率引き上げ前の駆け込み需要もあり、電気工事業で景況感を「良い」とする事業者が増加する一方で、総合工事業、職別工事業(内装工事、建具工事等)では景況感を「良い」とする事業者が減少した。この結果、景況BSIは2期連続での下降となったが、その水準は20.0と二けたのプラス水準を維持している。県内公共工事請負金額は4〜9月累計で前年比17.9%増加し、新築住宅着工戸数(4〜8月累計)も前年に比べて7.5%増加しており、この点が県内建設業の業況を下支えしていると考えられる。

ただし、10〜12月期の見通しの景況BSIは下降となる。総合工事業では約半数の事業者が受注高が「減少」すると回答しており、先行き見通しには注意が必要となっている。このような状況の中で、人手不足感は強まっており、半数以上の事業者が「人手不足」と回答している。

≪製造業≫

回答事業者数: 122社  景況BSIの推移【 前回 ▲0.6 → 今回 ▲2.5 → 見通し ▲11.6 】

景況BSIは3期連続で下降(4年半ぶり)
見通しではさらに下降する模様

県内製造業の景況BSI(7〜9月期)は、3期連続で下降した。景況BSIが3期連続で下降するのは、2015年1〜3月期以来、4年半ぶり。業況好調な化学製品製造業に対して、機械・機械部品製造業で景況BSIが大きく下降している。また、売上高・収益等の業績について、「減少」との回答が増加しており、売上高BSIは約6年ぶりの低水準にまで下降している。

消費税率引き上げ後の10〜12月期(見通し)においても、業績悪化の動きは続く模様で、景況BSI、売上高・収益の各BSIがそろって下降となる。

このような状況の中で、仕入価格の上昇懸念は幾分緩和しているが、人手不足感は、業況好調な化学製品製造業を中心に依然として強く、経営上の問題点となっている。

以下では、製造業の各分野について報告を行う。

食料品 回答事業者数: 12社
景況BSIの推移【 前回 7.4 → 今回 0.0 → 見通し ▲9.1 】
景況BSIは下降するも、6期連続でマイナス水準は回避
仕入価格の上昇懸念が強い


7〜9月期の景況BSIは0.0で、前回から7.4ポイントの下降となったが、6期連続でマイナス水準は回避した。景況感を「良い」とする事業者が減少傾向にある。7割の事業者が仕入価格が「上昇」していると回答しており、懸念材料となっている。
10〜12月期の景況BSIの見通しについては、9.1ポイントの下降となる模様。
このような状況の中で、人手不足感が緩和しており、1〜3月期には約4割の事業者が「人手不足」と回答していたが、7〜9月期は2割弱にまで減少している。
繊維製品 回答事業者数: 17社
景況BSIの推移【 前回 ▲27.3 → 今回 ▲18.8 → 見通し ▲37.5 】
景況BSIは低い水準で推移
約4割の事業者で資金繰り悪化


7〜9月期の景況BSIは前回から上昇したものの、3割強の事業者が景況感を「悪い」と回答し、半数以上の事業者が売上高が「減少」したと回答している。さらに、約6割の事業者が経営上の問題点として「売上不振」を挙げており、業況は悪い。このような状況の中で、資金繰りが「悪化」しているとの回答が約4割を占めており、今後の動向に注意が必要。
10〜12月期(見通し)では、ニット製造業を中心に、景況感を「悪い」とする事業者が増え、景況BSIはさらに下降する模様。
木材・木工製品 回答事業者数: 12社
景況BSIの推移【 前回 ▲11.1 → 今回 8.3 → 見通し ▲10.0 】
一部の建具メーカー、製材事業者で景況感を「良い」とする回答もあるが
全体としては、厳しい業況


7〜9月期の景況BSIは上昇に転じた。一部の建具メーカー、製材事業者において、景況感を「良い」とする回答が増えた。ただし、全体としては、半数の事業者数が売上高・収益が「減少」していると回答するなど、業況には厳しさが見られ、10〜12月期(見通し)は、景況BSIが下降する模様。
化学製品 回答事業者数: 14社
景況BSIの推移【 前回 41.2 → 今回 23.1 → 見通し 7.7 】
景況BSIは下降するも好調な業況は維持
見通しには弱さが見られる


前回調査で約5年ぶりの高水準にまで上昇した景況BSIだが、7〜9月期は下降に転じた。ただし、景況感を「良い」とする事業者が約4割を占めている上に、半数以上の事業者が売上高・収益が「増加」していると回答するなど、好調な業況が続いている。
10〜12月期(見通し)については、売上高・収益において「減少」とする回答が急増する模様で、先行きには不透明感が残る。
このような状況の中で、仕入価格の上昇懸念は幾分緩和しているが、人手不足感は依然として強い。
鉄鋼・金属製品 回答事業者数: 20社
景況BSIの推移【 前回 0.0 → 今回 15.0 → 見通し ▲16.7 】
景況BSIは4期ぶりに上昇するも
見通しでは再び悪化する


7〜9月期の景況BSIは4期ぶりに上昇した。建設用金物製造事業者を中心に、景況感を「良い」とする事業者が複数見られた。設備投資実施比率も61.1%と非常に高い水準となっている。ただし、先行きに対する不安感は強く、10〜12月期(見通し)の景況BSIは30ポイント以上の下降となる模様。売上高・収益についても、「減少」とする回答が急増する。
機械・機械部品 回答事業者数: 22社
景況BSIの推移【 前回 3.4 → 今回 ▲18.2 → 見通し ▲9.1 】
景況BSIは3期連続で下降し
約6年ぶりの低水準


7〜9月期の景況BSIは21.6ポイント下降し、▲18.2ポイントとなった(約6年ぶりの低水準)。これまで県内製造業の景気をけん引してきた機械・機械部品製造業の業況が急激に悪化している。景況感を「悪い」とする事業者は、従業員数30人未満の事業者でやや多い。
10〜12月期(見通し)については、景況BSIは上昇する模様だが、売上高では4割強、収益では5割強の事業者が「減少」と回答しており、業況持ち直しの動きとしては弱い。
その他の製造業 回答事業者数: 25社
(※印刷業、窯業・土石品製造業、プラスチック製品製造業等)
景況BSIの推移【 前回 0.0 → 今回 ▲13.0 → 見通し ▲4.5 】
景況BSIが2期連続で下降
売上高・収益等の業績において「減少」との回答が約半数を占めた


一進一退の状況にあった景況BSIだが、7〜9月期は2期連続での下降となった。窯業・土石品製造業、プラスチック製品製造業で景況感を「悪い」とする事業者が複数見られた。また、売上高、収益、受注高において半数前後の事業者が「減少」と回答しており、業績悪化も目立った。
10〜12月期(見通し)については、景況BSIは上昇に転じるものの、先行きには注意が必要。

≪商業≫

回答事業者数: 159社   景況BSIの推移【 前回 ▲16.8 → 今回 ▲20.6 → 見通し ▲25.7 】

景況BSIが3期連続で下降
見通しではさらに下降する模様

県内商業の景況BSI(7〜9月期)は、前回から3.8ポイント下降。下降は3期連続。卸売業で景況感を「悪い」とする事業者が増加した。

消費税率引き上げ後の10〜12月期(見通し)についても、景況BSIはさらに下降する模様。景況感を「良い」とする事業者が減る一方で、「悪い」とする事業者が増える。

このような状況の中で、消費税率引き上げもあり、仕入価格の上昇懸念が強まっている。また、小売業では人手不足感も強まっている。

以下では、卸売業ならびに小売業の景況について報告する。

卸売業 回答事業者数: 94社
景況BSI値の推移【 前回 ▲4.8 → 今回 ▲18.9 → 見通し ▲21.3 】
景況BSIは2連続で下降
見通しではさらに下降する模様


7〜9月期の景況BSIは前回から14.1ポイント下降した。飲食料品卸売業、機械器具卸売業で景況BSIが大きく下降している。機械器具卸売業では、県内事業者の設備投資実施比率の上昇を背景に、景況感を「良い」とする事業者が多く見られていたが、7〜9月期は、景況BSIが20ポイント以上下降した。
消費税率引き上げ後の10〜12月期(見通し)についても、景況BSIはさらに下降する模様。例年であれば、歳末需要もあり、景況BSIは上昇する傾向にあるだけに、慎重姿勢が強いことがわかる。特に、飲食料品卸売業では景況感を「悪い」とする事業者が過半数を占めた。
このような状況の中で、飲食料品卸売業、機械器具卸売業を中心に、仕入価格の上昇懸念が強く、収益圧迫要因となっている。
小売業 回答事業者数: 65社
景況BSI値の推移【 前回 ▲31.7 → 今回 ▲23.1 → 見通し ▲31.7 】
景況BSIは3期ぶりに上昇するも
見通しでは再び下降する


7〜9月期の景況BSIは前回から8.6ポイント上昇した。飲食料品小売業や時計・宝飾品小売業で景況感を「良い」とする事業者が複数見られた。ただし、衣料品小売業、生活・文化用品小売業を中心に、景況感を「悪い」とする事業者も多く、小売業全体の5割弱の事業者が経営上の問題点として「売上不振」を挙げた。このような状況の中で、仕入価格の上昇懸念は強まっている。10月以降の消費税率の引き上げもあり、仕入価格の上昇懸念はさらに強まると考えられるが、販売価格に転嫁できる事業者は一部にとどまる見通し。
消費税率引き上げ後の10〜12月期(見通し)の景況BSIは、下降に転じる模様。景況感を「悪い」とする事業者が増加する。

≪サービス業≫

回答事業者数: 215社   景況BSIの推移【 前回 4.1 → 今回 1.4 → 見通し 2.9 】

景況BSIは下降するも、6期連続でプラス水準を維持
見通しでは、景況BSIが上昇する

県内サービス業の景況BSI(7〜9月期)は、旅館・ホテル業での景況BSI下降もあり、前回から2.7ポイント下降した。ただし、不動産業、運輸業、飲食業、医療・福祉、対事業所サービス業(情報通信、測量・設計業等)での景況BSIは比較的高い水準にあり、サービス業全体の景況BSIはプラス水準を維持している。

消費税率引き上げ後の10〜12月期(見通し)においても、運輸業、飲食業などで景況BSIが上昇する結果、サービス業全体の景況BSIは1.5ポイント上昇する模様。

このような状況の中で、人手不足感は強まっており、飲食業、運輸業、医療・福祉において、多くの事業者が「人手不足」と回答している。

以下では、サービス業の各分野の景況について報告する。

不動産業 回答事業者数: 31社(※物品賃貸業含む)
景況BSI値の推移【 前回 22.9 → 今回 9.7 → 見通し 3.4 】
景況BSIは下降するもプラス水準を維持

7〜9月期の景況BSIは前回から下降するも、プラス水準を維持。建設機械リース業、土地・住宅売買業などで景況感を「良い」とする事業者が複数見られた。売上高・収益等の業績も堅調で、売上高BSIはプラス水準で推移している。
10〜12月期(見通し)の景況BSIは下降するが、ここでもプラス水準は維持する。経営上の問題点として、「設備の老朽化」との回答が約3割を占めている点には注意が必要。
運輸業 回答事業者数: 24社(※旅客運輸業、倉庫業含む)
景況BSI値の推移【 前回 ▲2.6 → 今回 0.0 → 見通し 9.1 】
景況BSIは2期連続で上昇
人手不足感は依然として強い


7〜9月期の景況BSIは2期連続で上昇した。売上高・収益等の業績状況も堅調に推移している。ただし、人手不足感は強く、5割強の事業者が人手が「不足」していると回答している。人材確保も難しくなっており、7〜9月期に雇用者数が「減少」したとする事業者が約3割を占めた。
10〜12月期(見通し)については、景況BSIはさらに上昇する。景況感を「悪い」とする事業者が減る模様。
旅館・ホテル業 回答事業者数: 21社
景況BSI値の推移【 前回 20.0 → 今回 ▲4.8 → 見通し 0.0 】
景況BSIは大型連休のあった前回からは下降
(梅雨明け時期の遅れ等も影響)


7〜9月期の景況BSIは下降した。前回調査期(4〜6月期)は、平年よりも長い大型連休もあり、景況感を「良い」とする事業者が多く見られたが、今回調査期(7〜9月期)は、梅雨明け時期の遅れ、お盆時期における台風接近もあり、景況感を「良い」とする事業者が少なかった。その結果、7〜9月期としては、直近5年間で最も低い景況BSIとなった。
10〜12月期(見通し)の景況BSIは上昇する模様。経営上の問題点として、「設備の老朽化」を挙げる事業者が3割弱に増加している。
飲食業 回答事業者数: 16社
景況BSI値の推移【 前回 ▲15.0 → 今回 ▲6.3 → 見通し 6.3 】
景況BSIは改善しているが
収益が「減少」している事業者が3割強を占める


景況感を「悪い」とする事業者が減少し、7〜9月期の景況BSIは0に近い水準まで上昇した。ただし、収益については、3割強の事業者が「減少」していると回答し、人手不足感も依然として強い(9割弱の事業者が人手が「不足」していると回答)。
消費税率引き上げ後の10〜12月期(見通し)については、景況BSIがプラス水準まで上昇する模様。
医療・福祉 回答事業者数: 42社
景況BSI値の推移【 前回 10.5 → 今回 2.6 → 見通し 2.5 】
景況BSIは3期連続でプラス水準

7〜9月期の景況BSIは下降するも、3期連続でプラス水準を維持した。景況感は堅調に推移しているが、売上高・収益については、約3割の事業者が「減少」と回答しており、また、人手不足感も依然として強い。さらに、「設備の老朽化」を経営上の問題点とする事業者が2割強を占めた。
10〜12月期(見通し)については、景況BSIはほぼ横ばいで推移する。
生活関連サービス業 回答事業者数: 16社
(※葬祭業、クリーニング業、理美容業等)
景況BSI値の推移【 前回 ▲28.6 → 今回 ▲31.3 → 見通し ▲25.0 】
景況感を「悪い」とする事業者が目立つ

7〜9月期の景況BSIは、前回から下降した。景況感を「悪い」とする事業者が約4割を占めた(理・美容業、クリーニング業等)。売上高・収益についても、多くの事業者が「減少」と回答するなど、業況には厳しさが見られる。
10〜12月期(見通し)については、景況BSIは上昇するも、その水準は低い。
教養・娯楽サービス業 回答事業者数: 15社
景況BSI値の推移【 前回 ▲23.1 → 今回 ▲20.0 → 見通し ▲13.3 】
景況BSIは上昇するも、その水準は低い

7〜9月期の景況BSIは、2期連続で上昇したが、その水準は▲20.0と低く、約4割の事業者が売上高が「減少」していると回答した(スポーツ施設提供業、旅行業など)。
10〜12月期(見通し)については、景況BSIは上昇する。売上高についても、「減少」との回答は減る模様。
その他のサービス業 回答事業者数: 50社
(※建物サービス、情報通信業、人材派遣業、建設サービス等)
景況BSI値の推移【 前回 5.1 → 今回 18.4 → 見通し 15.2 】
景況BSIは上昇
約3割の事業者が景況感を「良い」と回答


7〜9月期は、景況感を「良い」とする事業者が約3割を占めた結果、景況BSIが13.3ポイント上昇した。情報通信業、建設サービス業(測量・設計業等)、産業廃棄物処理業などで景況感を「良い」とする事業者が多い。売上高・収益・受注高の各BSIも堅調で、業況は良い。人手不足感が強まっており、半数の事業者が人手が「不足」と回答している。
10〜12月期(見通し)については、景況BSIは下降するものの、高い水準を維持する。

2.地域別(和歌山市、紀北地域、紀中地域、紀南地域)

→地域区分については、こちら

県内自社景気の地域別比較(全産業)

地域別回収状況

発送先数 回答社数 回答率 回答社数(地域別)
和歌山市 紀北地域 紀中地域 紀南地域
建 設 業 200社 82社 41.0% 35社 15社 13社 19社
製 造 業 400社 122社 30.5% 49社 39社 22社 12社
商   業 600社 159社 26.5% 71社 28社 21社 39社
サービス業 800社 215社 26.9% 111社 39社 20社 47社
全 産 業 2000社 578社 28.9% 266社 119社 76社 117社

紀中地域を除く全ての地域で景況BSIが下降
見通しにおいても、3地域で景況BSIが下降する
和歌山市 景況BSIはプラス水準を維持するも、先行き懸念は強い
7〜9月期の景況BSIは3期連続で下降するも、プラス水準は維持した。建設業、卸売業、サービス業の景況BSIがプラス水準で推移している。10〜12月期の見通しについては、全ての産業で景況BSIが下降。特に、製造業で先行き懸念が強い。
紀北地域 景況BSIは3期連続で下降。見通しではさらに下降する模様
7〜9月期の景況BSIは3期連続で下降。全ての産業で景況BSIが下降し、特に、小売業で景況感を「悪い」とする事業者が増加した。10〜12月期の見通しについては、建設業、製造業、卸売業で景況感を「悪い」とする事業者が増える結果、景況BSIはさらに下降する模様。
紀中地域 景況BSIは反転上昇。見通しでは下降する
7〜9月期の景況BSIは建設業、小売業で景況感を「良い」とする事業者が増加したこともあり、上昇。10〜12月期の見通しについては、下降する模様。
紀南地域 景況BSIは2期連続で下降。見通しでは上昇する
7〜9月期の景況BSIは卸売業、サービス業の下降が響き、全体でも2期連続の下降となった。10〜12月期の見通しについては、上昇する模様。
3.全国との比較

−日銀短観DIと比較した県内自社景況BSI−

短観DI、県内景況BSIはともに下降
●全産業 〜短観DI は2ポイント、県内景況BSIは3ポイント下降。見通しもともに下降する〜

7〜9月期において、全体の短観DI(以下、短観DI)は2ポイントの下降となった。非製造業は横ばいで推移するも、製造業で短観DIが4ポイント下降した。県内景況BSIについては3ポイント下降している。

10〜12月期(見通し)については、短観DI 、県内景況BSIともに下降する。

日銀短観と県内自社景気の比較(全産業)

●製造業 〜短観DI・県内景況BSIともに3期連続で下降〜

7〜9月期において、全体の短観DI(以下、短観DI)は4ポイントの下降となった。県内景況BSIについては2ポイント下降している。

10〜12月期(見通し)についても、短観DI 、県内景況BSIともに下降する。

日銀短観と県内自社景気の比較(製造業)

●非製造業 〜短観DIは横ばい。県内景況BSIは下降〜

7〜9月期の全体の短観DIは前期から横ばいで推移。県内景況BSIは3ポイント下降。下降は3期連続。

10〜12 月期(見通し)については、短観DIが8ポイント下降。県内景況BSIは3ポイントの下降。

日銀短観と県内自社景気の比較(非製造業)

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