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グラフで見る和歌山県経済指標(2019年秋期)


生産活動に弱さが見られるが和歌山県経済は総じて持ち直している

日本経済の現状(内閣府「月例経済報告 2019年9月」 )
景気は、輸出を中心に弱さが続いているものの、緩やかに回復している
・「国内景気」に関する判断は維持
・「生産」に関する判断は引き上げられるも(7月)、「一部に弱さが続いている」との判断にとどまる
・「世界景気」に関する判断が7か月ぶりに引き下げられた(8月)
日本経済の見通し(内閣府「月例経済報告 2019年9月」 )
当面弱さが残るものの、雇用・所得環境の改善が続くなかで 各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待される
・通商問題を巡る緊張の増大が世界経済に与える影響や、中国経済の先行き、海外経済の  動向と政策に関する不確実性、原油価格の上昇や金融資本市場の変動の影響に留意
和歌山県に関する経済指標の概況(9月公表の指標を中心に)
○百貨店・スーパー販売額(全店、8月)は、10か月連続で前年を下回った。
○新車販売台数(軽自動車[乗用]含む、8月)は、2か月連続で前年を上回った。
○新設住宅着工戸数(1〜8月累計)は、前年同期比3.9%増。
○鉱工業生産指数(8月)は、4.3ポイント上昇し、再び100台を回復。見通しには弱さが残る。
○公共工事請負金額(4〜8月累計)は、前年同期比21.8%増。
○有効求人倍率(8月)は、3か月連続で低下。有効求職者数が増加傾向にある。

和歌山県内の主な経済指標の状況

個人消費

百貨店・スーパー販売額(全店、8月)は、前年比1.5%減となり、10か月連続で前年を下回った。長梅雨等の影響により販売額が大きく落ち込んだ前月に比べると、減少幅は縮小したものの、百貨店を含めて販売額の減少傾向が続いている。猛暑・豪雨で野菜価格が高騰した前年8月に比べて、今年の8月の生鮮食品価格は1割程度安くなっており、この点も販売額減少の要因となっている。
※家電大型専門店、ドラッグストア、ホームセンター、コンビニエンスストア等の販売額は前年を超える状況が続いている。
百貨店・スーパー販売額
新車販売台数(軽自動車[乗用]含む、8月)は、前年比7.5%増となり、2か月連続で前年を上回った。登録車が前年比1.7%減となる中で、軽乗用車が前年比21.2%増と大きく増加した。10月から登録車にかかる自動車税が軽減される一方で、軽自動車税は据え置かれることとなっており、一定程度の駆け込み需要があったものと考えられる。また、登録車・軽乗用車ともに各社が投入した新型車が好調で、この点も販売台数の増加に寄与している。 新車販売台数(軽自動車[乗用]含む
新設住宅着工戸数(8月)は、前年比62.0%増と大きく増加した。「持家」が増加傾向で推移する中、和歌山市内で「貸家」(117戸)、「分譲住宅」(141戸)の着工数が大きく増加した。2019年に入り、着工戸数にやや減少傾向が見られていたが、8月の大幅増により、1〜8月累計の着工戸数は前年同期比3.9%増となっている。 新設住宅着工戸数
家計消費支出(除く住居等、7月)は、3か月連続で前年を下回った。一般外食を含む食料支出は、約1年ぶりに前年を上回ったものの、パック旅行費等を含む教養娯楽費が減少している。
※和歌山市の調査対象先は90世帯程度と少ない上に、調査対象が半年(単身世帯は3か月)で変更されている点には留意。
家計消費支出(除く住居等)

企業活動

鉱工業生産指数(7月)は、前月から4.3ポイント上昇し、再び100台を回復した。汎用・業務用機械工業が好調さを維持する一方で、生産用機械工業、電気機械工業が低迷している。 今後の先行きに関しては、世界経済の先行き不安もあり、日本国内における生産活動は一進一退の状況で、和歌山県においても、先行き不透明感は強い。

※和歌山県の基準年が2015年に改定
鉱工業生産指数
公共工事請負金額(8月)は、前年比17.5%減となり、5か月ぶりに前年を下回った。前年8月には、下津港防潮堤工事や橋本市での新紀見トンネルに関連した大型工事などがあり、今回の減少は、その反動減と言える。4〜8月累計の請負金額は前年同期比21.8%増となっており、公共工事は増加基調を維持している。特に、国・市町村発注の工事が増加しており、地域別に見ても、ほとんどの地域で請負金額が増加している。
公共工事請負金額
TDB 景気DI(8月)は、(株)帝国データバンクが月次で実施している景気動向調査から算出された景況感を表す値である。この値が50を超えると、現在の景気を「良い」とする事業者数が「悪い」とする事業者数を上回る。
米中貿易摩擦の激化、世界経済の減速もあり、全国の景気DIは下降が続く。和歌山県の景気DIについては、建設業・卸売業の好調さを背景に持ち直しの動きが見られていたが、8月は3か月ぶりに下降となった。 今後の見通しについては、建設業、卸売業で堅調な推移となる模様だが、10月の消費増税の影響が懸念される。
TDB

物価

消費者物価指数(和歌山市、8月)は、総合にやや下降傾向が見られる一方で、食料(酒類を除く)及びエネルギーを除いたコアコアCPIは4か月ぶりに上昇した。ただし、宿泊料、パック旅行料金、月謝額などの「教養娯楽サービス」の価格上昇の寄与が大きく、エネルギー価格、耐久財価格、食料品価格は前月に比べて下降している。生鮮食品を除く食料品価格は、これまで上昇傾向が続いていたが、ここにきて上昇幅が鈍化している。 消費者物価指数

雇用

有効求人倍率(8月)は、前月比0.03ポイント低下し、1.40倍。倍率の低下は3か月連続。有効求人数が高水準で推移する中、求職者が増加傾向にある。在職者による求職に加えて、事業主都合での離職に伴う求職が増加しており、これまでとは異なる動きとなっている。
求職者は増加しているものの、事業者が人材を確保しづらい状況は続いており、希望通りの人員数を確保できるかどうかを数値で表した「充足率」は低下傾向が続いている。
有効求人倍率

(2019.12)

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