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グラフで見る和歌山県経済指標(2021年3月)

内閣府の月例経済報告(3月23日公表)は、「景気は、新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況にあるなか、持ち直しの動きが続いているものの、一部に弱さがみられる」とし、前月の判断を据え置いた。個別項目については、企業の業況判断が、新型コロナウイルス感染症の新規感染者数の減少もあり、上方修正された。その一方で、中国における春節や米国での寒波の影響もあり、輸出に関する判断は引き下げられた。
以下では、「全国の情勢」、「和歌山県の情勢」を主要経済指標(主に2月の値)に基づき報告する。

全国の情勢

(1)需要動向に関して、「個人消費」は「このところ弱含んでいる」との判断が維持された。「輸出」については、中国における春節や米国での寒波の影響もあり、輸出数量指数がやや減少していることから「このところ増勢が鈍化している」との判断に引き下げられた。「設備投資」は、「このところ持ち直しの動きが見られる」、「公共投資」は「堅調に推移している」、「住宅建設」は「おおむね横ばいとなっている」との判断が維持された。

(2)企業活動に関しては、「生産」は「持ち直している」との判断が維持された。業種別では、輸送機械が「このところ横ばいとなっている」、生産用機械は「持ち直している」、電子部品・デバイスは「増加している」と判断している。「業況判断」は、景気ウォッチャー調査(2月)において、現状判断・先行き判断ともに上昇したことから、「厳しさは残るものの、持ち直しの動きがみられる」との判断に引き上げられた。「倒産件数」は「減少している」との判断に変更された。「企業収益」については、「感染症の影響により、非製造業では弱さがみられるものの、総じてみれば持ち直している」との判断が維持された。

(3)雇用情勢に関しては、「感染症の影響により、弱い動きとなっているなかで、雇用者数等の動きに底堅さもみられる」との判断を維持している。完全失業者数(1月)は減少し、雇用者数には持ち直しの動きがみられる。

(4)物価に関しては、「国内企業物価」は「このところ緩やかに上昇している」、「消費者物価」については「横ばいとなっている」との判断が維持された。

(5)世界経済に関しては、「景気は、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行の影響により、依然として厳しい状況にあるが、持ち直しの動きがみられる」との判断が維持された。主要国・地域別では、インドで20年10〜12月期の実質GDP成長率(前年比)がプラスとなったこともあり、景気判断が引き上げられた。

和歌山県の情勢

(1)個人消費面では、百貨店・スーパー販売額(全店、2月)は、前年比5.1%減となった。首都圏を除く地域での緊急事態宣言解除が月内に決定されたこともあり、コロナ禍の影響が緩和し、売上高の減少幅は前月の10.1%減から縮小した。
新車登録台数(2月)は、前年比3.3%増となり、5か月連続で前年を上回った。前年2月は消費増税の影響を受け、登録台数が大きく減少しており、今回はその反動増の可能性が高い。2年前(2019年)の2月の登録台数と比べると、15.1%減と少ない。コロナ禍における外出自粛の影響が多少見られたものと考えられるが、今後の登録状況については注意を要する。
新設住宅着工戸数(2月)は前年比7.4%減となり、3か月ぶりに前年を下回った。今回の減少については、前年2月に給与住宅81戸の着工があったことに伴う反動減が要因として大きい。持家の着工戸数は増加しており、消費増税以降の減少傾向に下げ止まりの兆しが見られる。

(2)企業活動面では、鉱工業生産指数(1月)が1.6ポイント上昇した。上昇は2か月連続で、この間10ポイント近い上昇となっている。幅広い業種で生産指数は上昇しているが、中でも、金属製品工業、石油・石炭製品工業で上昇幅が大きい。また、これまで低い水準にあった鉄鋼業、生産用機械工業でも生産指数が上昇した。
公共工事請負金額(2月)は、前年比40.4%増となり、2か月ぶりに前年を上回った。20年4月から21年2月累計での請負金額は前年同期比14.3%増となっており、増勢を維持している。2月については、有田海南道路に関する大型工事(海南市、30億円)、海南金屋線道路改良工事(海南市、13億円)、熊野川河道浚渫工事(新宮市、4.9億円)、阪和自動車道青垣内山トンネル北工事(印南町、3.9億円)、奥瀞道路トンネル工事(北山村、3.8億円)などがあった。

(3)雇用面については、有効求人倍率(2月)は、前月から横ばいの1.00倍。コロナ禍により求職活動を控える動きもあり、12月に比べて有効求職者数は低い水準で推移している。増加傾向が見られていた有効求人数については、やや足踏み感が見られる。

大型小売店販売額 新車登録台数
新設住宅着工戸数 鉱工業生産指数
鉱工業生産指数 鉱工業生産指数
公共工事請負金額 有効求人倍率

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