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和歌山ブラぶらウォッチング

ベンゼン精留塔(本州化学工業)〜和歌山の近代化遺産〜 (和歌山市)

紀州ネルと言う言葉で知られているように、和歌山は昔から織物など繊維産業が盛んな土地です。そして繊維産業にはいろいろな色に染める「染料」が欠かせない。

当時合成染料は全量ドイツからの輸入に頼っていたが、大正3年(1914)第一次世界大戦のあおりを受けて輸入がストップ、国内の染色産業は大混乱に陥っていた。そこで家業が染色業であり、進取の気性に富む由良浅次郎は、国内初となる合成染料の中間原料であるアニリンの製造を決意。本州化学の前身となる由良精工を設立しアニリンの原料である高品質のベンゼンを製造すべく精製に着手した。自ら設計した精留塔建設のため市内にある鋳物メーカー等に何度も足を運び、数ヶ月で完成させたそうである。

この石油化学の基礎原料であるベンゼンの精製装置、いわば日本の有機合成化学産業がここからスタートしたと言えるものである。この記念すべきモニュメントは平成21年(2009)近代化産業遺産に指定され、本州化学工業の工場敷地内に保存されている。見学もできるので一度お訪ねください。

(取材:萬羽)



ベンゼン精留装置
地図 本州化学正門

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