なんとも不思議な光景があるものだ。635段の急石段を登りつめた所に、4〜5メートルはあろうか巨石がゴロゴロしている場所がある。
最初に目に付くのは岩にポッカリ開いた穴。直径は20センチはあろうか、覗き込む小学生の頭がスッポリ収まりそうな大きさである。この穴に耳をあてがうと“この世の音、あの世の音”が聞こえ、霊験あらたかなものとして昔から参拝者が訪れては耳を傾けるそうで、ここは「日本音風景百選」にも登録されている橋本市杉尾にある不動山である。
そしてすぐ近くの大岩の根元に不動尊を祭った祠がある。ここは、永禄年間に信仰を集めた山岳信仰の山でもある。
裏手に登ると更に巨石が。あるものは杉の木がつっかえ棒になっているかの如く大岩が寄りそっている。不思議だ。妥協を許さない急峻な石段を踏破した達成感と、自然の不思議さを感ずることのできる一日でした。
(取材:萬羽)
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