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高野口小学校 〜今でも現役の木造校舎〜 (橋本市高野口町)




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高野口町は名前からわかるように、総本山金剛峯寺を擁す高野山の玄関口として栄えた歴史あるまちです。この高野口町に全国的にも珍しい、現役の木造の小学校があります。学校の歴史は古く、130有余年前の明治9(1876)年1月に遡ります。ここから巣立った卒業生は約2万2千人。

高野口町立時代の旧校旗に面白い逸話が残されています。大正9,10年頃、校旗が学校に寄贈される話が持ち上がった際、当時の校長が東京高島屋の知人に相談したところ、実は高島屋では天皇旗の謹製を拝命していたが、用心のため同一の生地を2枚織り上げていた。1枚は宮中に奉納され、そして残りの1枚で出来上がったのが写真にある旧校旗です。

何故、この校舎は今でも現役なのでしょう。本校舎は珍しく平屋造りで柱も太い。それが理由で鉄筋への立替えが後回しになってしまったそうです。その後阪神大地震を経験し、改築(安全)と保存(町おこし)の町を二分する論議の末、耐震補強を含む保存改修の方向で工事が進められています。

外観の古さを保ちつつ、内部は立派な施設整備が進んでいます。失われていく古き良きものが、ここでは立派に次代に引き継がれようとしています。

(取材:萬羽)

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