和歌浦に高津子山(標高151m、章魚頭姿山とも記される)がある。以前はロープウエィが観光ホテル「萬波」近くの新和歌浦駅と山頂駅との間にかけられ、頂上には円形の展望台が建っていた。夜になると展望台の円形の明かりが、写真にある南北に走る水軒川の水面に反射し、あたかもUFOのような光景であったことを思い出す。
そうした、かつての賑やかさはもう見ることはできないが、頂上からの景色は変わらない。春には桜が美しく、頂上にある質素な展望台からの大パノラマは以前と同じだ。東に片男波、紀三井寺やマリーナシティー、北には写真のような和歌山市内と眼下に養翠園が、西、南には太平洋の大海原が開け、改めて和歌浦が景勝地であることを再確認できる。
登山口は幾つかあるが、お薦めは和歌浦小学校脇の登山口から登り、少々の汗をかいて景色を堪能しながら頂上に至り、観光ホテル「萬波」の方に降りて行くコースである。
(取材:萬羽)
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