和歌山ブラぶらウォッチング
旧郭百甫医院 〜閑静な住宅地に建つ洋館〜 (和歌山市今福)
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郭家は名前からわかるように、初代は中国、当時の明国出身で明暦年間に帰化し、長崎で医学を学んだとされる。 第2代目郭氏は紀州徳川光貞に招聘され江戸詰医、紀州藩医となった。以来、代々医業を継ぎ、藩医を務めた。廃藩置県後は和歌山の医学に貢献し、明治7年に第5代郭百甫氏が、和歌山市7番丁に和歌山で最初の医学校兼医院を開設し、医師の育成に努めた。その後明治10年、自宅に診療所を開設し洋館を建設、現在に至る。 建物は写真のごとく、コロニアルスタイルの洋風建築で、当時の辺りの風景を想像すると、かなり斬新な建築物だったと思われる。和歌山空襲時、すぐ近くまで火が迫ったそうである。特に一般公開されていないが、建築学的見地から時折見学会が催されている。 (取材:萬羽) |
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