和歌山ブラぶらウォッチング
佐藤春夫記念館 〜移築復元された美しい洋館〜 (新宮市新宮)
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あはれ秋風よ情あらば伝へてよ(中略)さんま、さんまさんま苦いか塩つぱいか。〜 これは故郷新宮ををこよなく愛した詩人で作家の佐藤春夫の「秋刀魚の歌」の一節である。 佐藤春夫の人物伝については他書に譲るとして、この記念館、東京文京区にあった佐藤春夫の旧宅をそっくり移築復元したもの。中に入ると先ず気づくのが非常に明るい事。窓が大きく外の明りがふんだんに室内に取り込まれている。決して広くはない二階廊下の角にも窓があり、ここで執筆活動をしていたらしい。一階に暖炉のある居間がある。 昭和39年5月、ここで佐藤春夫はテープレコーダーに録音作業中に急死した。生前の肉声が残されていて興味深いこの記念館、熊野速玉大社境内に建てられている。新宮を訪れた際には寄りたい所。 (取材:萬羽) |
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